節電の為のコンセント抜き差しの注意点
原発事故により全国で節電対策が行われており、夏の電力不足への対応として
企業だけでなく各家庭でもあれこれ工夫されています。
クーラーではなく扇風機や団扇など使って少しでも電力を減らすようにしたり
使わない家電のコンセントを抜いて待機電力を減らすよう心掛けている方も
多いと思いますがここに意外な落とし穴があります。
実は待機電力を減らすためのコンセントの抜き差しですが
気を付けなければならない家電があることをご存知ですか?
パソコンの場合
デスクトップパソコンの中にはデータ保持用のボタン電池があります。
このためコンセントを抜いた事により、データを保持するための電池が消耗してくると
必要な電圧が取れなくなるため日付が初期値に戻ってしまったり、OS起動時にエラーが起こったりします。
なので電源を落とすだけにして、コンセントは抜かない事をオススメします。
逆にノートパソコンで使われているリチウムイオン電池は、充電率が高い状態だと劣化が早く進みます。
また、高温の環境でも劣化が早く進むので寿命のことだけを考えれば
なるべく充電率を低く高温にならないようにするほうが長持ちすることになります。
なので、ノートパソコンの場合は、バッテリーを満タンにしてから電源コンセントを外すのがベストだと思います。
エアコンの場合
エアコンはワイヤレスリモコンからの操作を受信するため常にリモコン待機状態で
待機電力が発生しているのでコンセントを抜くことにより節電が可能です。
ただし、エアコンはガスを充填した冷媒配管を使用しており
コンセントからの通電により室外機のコンプレッサーを通電し、
充填されている冷媒を余熱することで品質を保つ働きをしています。
節約のためエアコンに長期間通電しなかった場合コンセントを差し込んで
すぐに運転開始すると室外機のコンプレッサーを傷める原因になると言われています。
なので長期間電源を抜いていた場合はコンセントを差した後、
運転せず通電状態にして機器を暖めた方が良いと思われます。
待機電力を気にするあまり、空調機を壊してしまっては損失が大きくなるので十分な注意が必要です。
節電対策は大切ですが、あまりにも急にやりすぎてストレスをためるよりも
少しずつでいいので、パソコンの使用時間を減らしたりエアコンの温度を上げたりなど
簡単にできることから始めて節電に協力してみてはいかがでしょうか?
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